2024.09.13 【抵抗器特集】ツバメ無線 ブーツ付き高精度ジョイスティック開発
ツバメ無線は、創業95年の歴史を持つ可変抵抗器専門メーカー。技術力や品質に定評があり、事業の三本柱である可変抵抗器、ジョイスティック、スリップリングは、それぞれ顧客の要望に応え需要が伸びている。研究試作品にも気軽に対応している。
可変抵抗器はボリュームコントロールと呼ばれ、回転型、スライド型があり、ラジオの音量調整に大量に動いていた。今では電動工具の回転調整やリニアセンサーに需要が増えている。
ジョイスティックは可変抵抗器の技術を応用し、一本のレバーで2次元操作ができる。超小型の「TX-13RPSR」は、内視鏡や手術支援ロボット向けで活躍している。
小型の「TX-26PRR」は監視カメラやゲーム機器、ラジコンヘリ、ラジコンカー、ドローン、クレーンなどの遠隔操縦用途での実績が高い。新しい分野ではシンセサイザーなど、幅広い分野で使用されている。
新製品としてブーツ付きの高精度ジョイスティック「NTX-262RAHS」「NTX-262RAVN」を開発した。
操作性の高さなどから、コマンドスイッチ付きジョイスティックの引き合いも強い。
スリップリングは固定側から回転側に電気や信号を供給する装置で監視カメラや建設機械、舞台照明などに多数採用されている。スリップリングに求められる点は、摺動(しょうどう)ノイズの低さと回転ライフの長さ。現在の機種よりも回転ライフを10倍以上伸ばした構造の「SRG-27-6CLL」とロボットアーム用のスリップリングを開発中。