2024.09.20 【電子部品メーカー/商社 ASEAN特集】Le Champ たけびし 東南ア中心にインド市場を拡大
田村 社長
たけびしは、中期経営計画「T-Link1369」で2027年3月期(創立100周年)に向けて売上高1300億円を目指している。うち、海外売上高は320億円。シンガポールで電子部品・機器販売を行う子会社のLe Champ(リ・チャンプ)など東南アジアとの連携を強め、インド市場などエリアを広げ実績を高める。
24年3月期の海外売上高は220億円。うち、リ・チャンプの売上高は約160億円。東南アジアを中心に8カ国14拠点で展開し、社員数は約155人。インド市場も含め順調に実績を高めている。
1~6月の状況は、計画値を上回る形で推移している。インド市場は需要が旺盛になっている。特に、ガソリン車、EV向けの二輪車向けなどが好調に推移している。また、国策で動いているスマートメーター向けなど需要を獲得。タイではEMSビジネス向けで順調に推移している。
足もとの状況は、受注高、売上高ともに堅調に推移しており、取引先の在庫調整も落ち着いているという。東南アジアでは強い動きがないものの、インド市場は引き続き好調な動きを見せている。
今年末から年始に向けては着実にデザインインの活動に注力しつつ、プリント基板などプラスアルファのビジネスを拡大しようとしている。車載向けではICや液晶向けでユニットビジネスを拡大。インド市場などで成果が上がっている。
リ・チャンプ社の田村裕明社長は「1~12月期通期は売上高が前年比で若干増になる見込み。新規ビジネスを立ち上げ昨年以上の成果が上がっている。一方、年末に好調エリアで踊り場の局面があるかもしれない。注視する必要がある」と話す。
インドだけでなく、その周辺国のスリランカ、バングラデシュのほか、アフリカなどへの市場も視野に入れて取り組む。「インドの強みはインド本国外に住むインド系移民のビジネス。新規開拓は周辺から取り組みたい」(田村社長)。
たけびしとの連携は、クロスセルで取り組んできたマレーシアでのFAビジネスやOPCサーバーの提案。展示会でも共同出展しアピールを強化してきた。また、たけびしの地盤の強さを生かした連携ビジネスも推進し、取り組みを強化する。