2024.09.24 【九州・山口産業特集】QUEST 会員企業のビジネス支援が進展

ETロボコン九州大会に協力

 NPO法人のQUEST(福岡市早良区)では、会員企業の協栄エレクトロニクス(福岡市中央区)が、今年度の「福岡グリーンイノベーションチャレンジ補助金」に「IoT対応遠隔監視システム」で採択され、連携して開発管理を担当。プロジェクトマネジャー的な役割で、設計から実装、来年からのテストで年度末まで動いている。

 福岡グリーンイノベーションチャレンジは、製品開発を主としており、連携しての新製品となる。ファーストユーザーもある程度想定され、今年度中に試験導入し、機能拡張やラインアップを増やすかどうかなどを検討していく。

 このシステムはIoTセンサーをWi-Fiに直接接続可能で、オープンソースのZabbixを使用。パッケージ化しようという話も出ており、こちらにも協力している。

 このほかプライベート展示会のサポートなどイベントなどのバックアップ、他地区の企業とのマッチング事業など、会員企業のビジネス支援は進展している。

 福岡県産業・科学技術振興財団と連携して組み込みリナックスの新人教育や、福岡半導体リスキリングセンターのハードウエア活用入門、唐津ビジネスカレッジで生成AI(人工知能)の入門講座、京都光華女子大学短期大学部でのIoT講座など、新人教育をはじめとした教育事業も充実させている。

 長く携わっている組込みシステム技術協会(JASA)の「ETロボコン」は、22日に九州地区大会を開催。入賞チームは11月21日パシフィコ横浜で開催のチャンピオンシップへ出場する。

 教育ビジネスでは情報処理やものづくり向けの資格取得や、一般向けにあまり難しくない無線やスマートフォン関連など、分野を広くして継続的な事業構築を図っていく方向だ。

 協栄エレクトロニクスとの連携では、ラズベリーパイを使ったAIの教材キットを販売。日本電気協会と連携したAI入門講座を、福岡半導体リスキリングセンターで10月4日に開催する。