2024.09.30 【業務用無線特集】JVCケンウッド 制度改正対応 デジ簡用中継器などを追加

デジタル簡易無線免許局用中継器(3D)「TCB-D239CR」

 JVCケンウッドは、2023年6月の法令改正に対応したデジタル簡易無線免許局用中継器「TCB-D239CR」と、中継用チャンネルおよび周波数拡大に対応したトランシーバーをラインアップしている。

 改正では、登録局(3R)の周波数の大幅な拡大と免許局(3B)での中継器の使用が新たに認められ、登録局用の新制度対応機(3R、3S、3T、3U)同様販売されている。免許局では、新たに単信用10chおよび中継用10組(20ch)も許可された。それぞれの制度略称は単信用新chが3C、中継用chが3Dとなった。

 同社の3D対応中継システム「NEXEDGE CR」には以下の製品がラインアップされている。

 新制度の重要なアイテムとなる中継器にはTCB-D239CR。小さいスペースに設置でき、移設も可能だ。3D対応無線機を使用すれば、中継チャンネル設定により、広大な敷地・施設内での通信も可能。よりコミュニケーションが円滑化し、業務効率の改善を図れる。

 新制度対応トランシーバーには、免許局のほか登録局(3R、3T)とも通信可能な「TCP-D751 CT」、ブルートゥース対応機「TCP-D261BTE/TCP-D261E」、車載型「TCM-D244E CT」、そして、過酷な条件下でも使用可能な防爆・防じん・防水対応の「NX-330EXE CT」がある。

 同シリーズの特長として▽中継器は端末からのデジタル信号を直接中継するため音声劣化が生じず、端末同士と同じ音声品質を実現▽送受信のユーザーコード(UC)の組み合わせで最大16通りの中継動作が可能▽中継器はIP経由で遠隔からの状態監視・遠隔操作が可能となりメンテナンス性が高い―などが挙げられる。

 同社は新制度に対応したこれらの機器で、従事者免許不要のデジタル簡易無線制度の機器にも注力していく。