2024.10.24 【次世代自動車用部品特集】立隆電子工業 25年後半からタイでアルミ電解コン量産開始
立隆電子工業の主な製品ラインアップ
立隆電子工業(=Lelon Electronics)は、台湾のアルミ電解コンデンサーの専門メーカー。
近年、自動車のエレクトロニクス化と電動化が進展する中で、ADAS、デジタルダッシュボード、車載充電器(OBC=オンボードチャージャー)の需要が高まっている。同社は、車載エレクトロニクス市場向けの売り上げ拡大のため、タイ東部のチョンブリ県にあるアマタシティー・チョンブリ工業団地に新工場を建設。タイ新工場では、2025年に全ての認証取得後、同年後半からアルミ電解コンデンサーの量産を開始する予定だ。
同社は近年、車載用電子機器、製造現場の自動化・省力化機器、情報通信機器、医療機器などのハイエンド市場への転換を積極的に進めている。
タイ工場では完全な自動化生産ラインを構築し、製造と管理を積極的に最適化する。新しい機械設備の導入に加え、インダストリー4.0と持続可能性の意識に対応するため、インテリジェント製造、自動化生産、デジタル管理を推進し、再生可能エネルギーや水資源管理などの環境保護メカニズムも導入する。
また、タイ工場では、総合的な自動車試験設備の設立を計画しており、将来的には東南アジア地域の日系およびそのほかの自動車関連顧客向けに完全なアルミ電解コンデンサー・ソリューションを提供できるようになることが期待されている。
同社は、48V電源構造向けのアルミ電解コンデンサー・ソリューションを提供している。今後も引き続き、高耐熱性、耐リプル電流、長寿命のハイエンド・アルミ電解コンデンサー製品の開発を推進するとともに、管理システムの最適化と最新製造装置の導入を積極的に進めることで、市場での競争力を強化していく。これにより、顧客に安全で信頼性の高いアルミ電解コンデンサー・ソリューションとサービスを提供していく。