2024.10.30 NRI、4~9月連結は増収増益

 野村総合研究所(NRI)の2025年3月期第2四半期(24年4~9月)連結決算は、国内事業の伸長に加え、海外の収益性回復もあり、増収増益となった。

 国内事業は、コンサルティングや金融ITが引き続き好調に推移、産業ITは一部顧客の投資抑制の影響があったが、新規顧客向け案件獲得でカバーし前期同期並み。海外事業は、顧客の投資抑制傾向は続いているものの、コスト削減により収益が改善した。

 事業分野別では、コンサルティングは公共、民間向けともに案件が活況で売上収益が前年同期比18.7%増、営業利益は、良好な受注環境を背景に収益性が向上、同30,3%の大幅増益となった。金融ITも銀行向け開発・製品販売および運用サービスが好調に推移した。産業ITソリューションは国内事業は製造・サービス産業向けで増収となったものの、海外事業が減収となった。

 通期連結業績は「上期予想に対し順調に進捗(しんちょく)し、国内が金融分野を中心に良好な市場環境」(柳澤花芽社長)なことから、予想を据え置いた。