2024.10.30 アルプスアルパイン、4~9月連結は売上高最高
アルプスアルパインの2025年3月期第2四半期(24年4~9月)連結決算は増収・営業増益となった。モバイル向けアクチュエーターや車載用検出スイッチなどが堅調に推移し、売上高は上期として過去最高を更新した。通期連結業績予想は、売上高を上方修正したが、経常利益を下方修正した。
上期のセグメント別売上高は、コンポーネント事業は円安による押し上げのほか、スマートフォンやゲーム機向け、車載市場向けの製品が堅調に推移し、前年同期比18.2%増の1778億円と大きく増加した。センサー・コミュニケーション事業も円安による押し上げやモバイル市場向けの需要増などにより、同6.8%増の434億円。モジュール・システム事業は中国市場での日系・北米・欧州自動車メーカーの低迷やシステム製品の欧州向けモデル終息により、同5.6%減の2589億円となった。
同社は通期連結業績予想を修正し、売上高はコンポーネント事業におけるモバイル市場向け製品が想定より好調に推移する見通しであるため増額修正したが、モジュール・システム事業における同社主要顧客の新車販売の苦戦が長期化する見通しになったことや為替変動の影響などを踏まえ、経常利益を下方修正した。
また、上期のコスト構造改革の進捗(しんちょく)は計画比102%と順調に推移しており、「通期目標である300億円も達成できる見込み」(泉英男社長)。