2024.11.01 JVCケンウッド、4~9月連結は北米で無線好調
JVCケンウッドの2025年3月期第2四半期(24年4~9月)連結決算は、第1四半期から引き続き米国での無線システムと海外の自動車向けOEM(相手先ブランドによる生産)が好調で前年同期比1.1%増収となった。本業のもうけを示す事業利益は全分野で増益となり、無線などのセーフティ&セキュリティ分野は中間期として経営統合以降、最高益となった。
事業別には、北米の業務用無線システムの販売が好調に推移し全体をけん引したほか、自動車分野の海外OEMも好調だった。メディアも増収となった。半面、自動車分野の市販向けやテレマティクスサービスが減少したほか、エンターテインメントも苦戦した。ただ、エンタメ領域は前期の構造改革や固定費改善効果があり大幅な増益だった。
上期の実績を受け、通期連結業績予想の売上高、各利益の見通しを上方修正した。事業利益、税引前利益、最終利益は前年同期比減予想から各項目で増益になる見通し。会見した宮本昌俊代表取締役専務執行役員最高財務責任者(CFO)は「全社では期初の想定を大きく上回る好決算だった。第3四半期以降も各事業分野で堅調な業績を見込んでいる」と述べた。