2024.11.05 AGC、1~9月連結は営業減益

 AGCの2024年12月期第3四半期(1~9月)連結決算は、電子部材の出荷増や円安により増収となったが、営業利益は微減となった。税引前損益はロシア事業の譲渡に伴う関係会社株式売却損やラインサイエンスの減損損失発生のため、700億円超の赤字を計上した。

 戦略事業のエレクトロニクスは、EUV(極端紫外線)露光用フォトマスクブランクスなどの出荷が堅調に推移した。コア事業のディスプレーは、液晶用ガラス基板の出荷が増加し販売価格も上昇した。自動車用ガラスは、日本を中心に自動車生産台数が減少したことで、出荷が減少した。

 通期連結業績は従来予想を据え置いた。