2024.11.05 日本ケミコン、4~9月連結は減収・営業減益

 日本ケミコンの2025年3月期第2四半期(24年4~9月)連結決算は、2桁の減収、営業減益となった。設備投資需要の減少や為替差損発生等により、従来予想を下回った。通期連結業績予想の下方修正も発表した。

 上期は、中国経済の減速などによる企業投資抑制などを背景に、産業機器関連市場での顧客在庫調整が継続した。自動車関連市場も、電気自動車(EV)販売減速や部品在庫調整により、軟調に推移した。

 通期連結業績は、ケミコン東日本宮城工場の敷地内に竣工(しゅんこう)したハイブリッドコンデンサー新工場の販売への寄与や、客先の在庫調整一巡による市場環境改善が見込まれる一方、欧州や中国経済の減速による産機市場の回復の遅れなどを踏まえ、売上高および各利益予想を減額修正した。