2024.11.07 島津製作所、4~9月連結は増収・営業減益

 島津製作所の2025年3月期第2四半期(24年4~9月)連結決算は各事業部門の増収に加え、円安による為替差益も貢献し5%の増収。営業利益はR&Dや人的投資を推進、さらに生産抑制などの影響により7%の減益となった。

 計測機器事業は、ヘルスケア、グリーン、マテリアルの各領域で堅調。中国は市場回復が遅れたが、日本、欧米、アジアの主要地域で堅調に推移。同事業の売上高は前年同期比1%増の1605億8700万円。営業利益は生産抑制などが影響して同20%減の213億300万円。

 医用機器事業は、北米で病院の経営環境が好転、X線システムが増加。アジアではフィリピンなどで血管撮影システムも堅調。売上高は同2%増の340億2600万円。営業利益は同2%減の15億9400万円。

 産業機器事業は、薄膜製造装置向けが減少したが、半導体製造装置向けが好調。油圧機器は減少、工業炉は中国で堅調だった。売上高は同16%増の360億3700万円、営業利益は同60%増の52億9700万円。同事業の売上高、営業利益ともに過去最高。

 航空機器事業は、防衛分野の需要拡大により同39%増の180億2800万円、営業利益は同85%増の23億9100万円。