2024.11.07 NTT、4~9月連結は売上高最高だが営業減益
NTTの2025年3月期第2四半期(24年4~9月)連結決算は、ICT(情報通信技術)事業や海外向けが伸び、営業収益(売上高)は過去最高を更新した一方、モバイル通信サービス収入減などで営業減益となった。当期利益も前年度の株式売却益の反動で前年同期比17.3%の減益となった。
総合ICT事業は、通信サービス収入減はあったものの金融決済サービスが伸び増収を確保したが、顧客基盤強化の施策展開などで減益となった。
地域通信事業は、ネットワーク収入の減に加え、災害復旧費用の増加などで減収減益。事業の選択と集中や業務改革など抜本的なコスト構造の見直しに取り組む。
グローバル・ソリューション事業は、国内の公共・金融分野の増収に加え、海外におけるデータセンター事業が好調に推移。為替影響も約1000億円のプラスに働き増収増益となった。
不動産・エネルギー等は、NTTアーバンソリューションズのデータセンターエンジニアリングの拡大などで増収増益だった。
通期連結業績予想は据え置いた。
一方、昨年7月に1株を25株分割する株式分割を行ったことにより、株主数は分割前の2.7倍増の約244万人と過去最高を更新した。島田明社長は「株主の年齢構成の多様化も進行しており、さまざまな世代に保有いただいている」と述べた。