2024.11.08 ヤマダHD、4~9月連結は営業益14%増 住宅関連が回復

 ヤマダホールディングスの2025年3月期第2四半期(24年4~9月)連結決算は、猛暑でエアコン販売が伸びたほか構造改革を進めていた住宅関連が回復したことで、売上高は前年同期比2.7%増、営業利益は同14.1%増、経常利益は同5.0%増となった。

 営業利益は成長戦略の実行と経費コントロールの推進で計画も達成した。半面で最終利益は、前年の固定資産売却益や退職給付制度改定益を計上していた影響で減益だった。

 事業別には家電などのデンキ、金融、環境の3セグメントが増収増益で、エアコンや住宅・リフォームが全体をけん引した。

 デンキセグメントは、同2.2%増収、営業利益は同9.6%増で、「くらしまるごと」戦略の強化で新業態店ライフセレクトの出店を推進したことも成果につながった。

 住建セグメントは、同5.5%増収、営業損失は前年から4億9600万円改善し赤字は大きく縮小した。ヤマダホームズが同24.2%増収、営業損失も8億5700万円改善するなど大きく伸長し、注文住宅着工の遅れや一時的な完工案件の減少で減収赤字だったヒノキヤグループの減少分をカバーした。バスやキッチンなどを開発製造するハウステックは同0.5%減収だったが営業利益は同6.0%増だった。

 金融は、住宅リフォームなどと連携したローンなどが伸長し大幅な増収増益。環境は、リユース家電が堅調で増収増益となった。

 通期連結業績見通しは変更しない。