2024.11.13 【Inter BEE特集】池上通信機 伝送とIPシステムを2大テーマ
IPエクステンションユニット「IPX-100」
池上通信機は「NEO JAPONISM IP&T~IP&Tの池上通信機とともに、日本らしい次世代の放送文化を~」を展示テーマに、伝送とIPシステムを2大テーマとして最新ソリューションを展示する。
あわせて、IPシステムと伝送ソリューションの取り組みを紹介するプレゼンテーションを1日7回予定している。
同社は60年にわたって伝送製品を開発・製造してきた。今年は伝送システムにスポットを当て、「今までも、これからも、お客様とともに」をテーマに、標準型FPUをはじめ4K対応小型送信装置、ヘリ搭載用送信装置、TSL(固定回線)用装置など多彩なFPU製品のラインアップを展示する。ヘリコプター搭載用システム、受信基地局リモコンシステムなど、伝送ソリューションも紹介する。
今後の使いやすさ・省スペース化を見据えて、小型化を追求してきた同社は、4K/HDに対応した新製品として、小型FPU送信装置「PP-87」と新開発のマルチバンド対応し、高周波部と制御部が一体型となったFPU装置「PF-903/903H」を展示する。
これらにより、同社が60年間磨き続けてきた伝送技術のノウハウを生かした伝送全体のソリューションを訴求している。
さらに、IPシステムでは、次世代の放送システムを構築するための「システム統合管理ソフトウェア」を展示。システム構築、設定、操作、制御、監視を統合的に行い、SDIとIPのハイブリッドシステムに対応。ハードパネルやソフトパネルなど、ユーザーの運用に合わせた操作環境を構築することができ、最適なワークフローを実現している。
ブースでは、二つのサブシステムを用意し、同ソフトウエアにより、両サブシステムが瞬時に切り替えて操作できることやリソースシェアなどのデモを行う。正式な製品名は開幕当日に発表する。現在開発中のソフトウエアベースのソリューションも参考出展する予定だ。
カメラシステムでは、今年のNABショーで発表したMoIP対応のHDポータブルカメラシステム「HDK-X500」や国内初披露となるIPエクステンションユニット「IPX-100」などを展示。
また、グローバルシャッター方式のCMOSセンサー採用の高画質な3板方式の4K/HDマルチパーパスカメラ「UHL-X40」も国内初披露。ユニークな光学系分離構造により、撮像部分は超小型・軽量化を実現。リモコン雲台に設置してのスタジオ内無人運用や、LEDウォールの再撮、屋外ハウジングに収容して情報カメラとして運用するなど、幅広い用途に期待できる。
ブースでは、リモートプロダクションシステム「R2 SYSTEM」とUHL-X40と組み合わせて、ダイナミックなカメラワークと直感的かつシンプルな操作で容易な撮影オペレーションを紹介する。
さらに、マルチフォーマットスイッチャー「MuPS-5000シリーズ」用大型操作パネルの初披露をはじめ、新開発のマルチ送出プロセッサー「UHSM-4020」などのAVシステムや、フルHDマルチフォーマット液晶モニターの新製品も披露する。