2024.11.12 三洋化成工業、4~9月連結は営業利益2.2倍
三洋化成工業の2025年3月期第2四半期(24年4~9月)連結決算は、売上高が高吸水性樹脂(SAP)事業からの撤退の影響などで減収。営業利益はナフサ価格高の中、自動車、半導体分野向け需要回復に、SAP事業撤退に伴う収益性改善、製品値上げ、科研製薬からの創傷治療材料の初のロイヤルティーが加わり2.2倍の増益。経常利益も円安効果などで前年並みを確保した。純利益は中国のSAP製造・販売連結子会社の持分譲渡契約締結に伴う特別損失約30億円を計上し大幅減益となった。
樋口章憲社長は「環境変化に応じタイムリーに価格転嫁をお願いすることが大事。生産から利益を生み出すモノづくり大改革も非常に効果が出ている」と説明。「売り上げの約4割を占める自動車産業の動向が下期は不透明」と9月末発表の通期連結業績予想を据え置いた。