2024.11.12 ソフトバンクグループ、4~9月連結は1兆円超の黒字

 ソフトバンクグループの2025年3月期第2四半期(24年4~9月)連結決算は、最終利益が1兆53億円の黒字となった。1兆4087億円の赤字だった前年同期から大幅に改善し、中間期では3年ぶりの黒字となった。傘下の「ソフトバンク・ビジョン・ファンド(SVF)」など主力の投資事業の損益が改善した。

 投資利益は2兆6510億円の黒字で、前年同期の投資損失9636億円から大幅に改善した。このうちTモバイルからの投資利益が5662億円、新興企業に投資するSVFからの投資利益は5998億円。一部の投資先企業の株式価値が上昇し、評価益が発生した。

 人工知能(AI)開発を行う企業への戦略投資を拡大しており、9月には米オープンAIに5億ドル(約770億円)を投入したことを明らかにした。会見した取締役専務執行役員の後藤芳光・最高財務責任者(CFO)は「盤石の財務健全性を保ち、AI投資に備えた財務余力を維持していきたい」と強調した。