2024.12.13 【EMS特集】メイコー 開発からODMまで一貫して提供
メイコーのEMS事業拠点のSMTライン
メイコーのEMS事業は、電子機器の設計開発(電子回路設計・機構設計・PCB設計等)から自社プリント基板提供、電子部品調達、基板実装・組み立てなど、基板からODM対応までのトータルソリューションの提供により、顧客満足度の徹底した向上を図ることで競争力を高めている。
EMS事業の体制は、本社EMS統括本部(神奈川県綾瀬市)を中核に、組み込み機器の設計・開発拠点のメイコーエレクディベロップ(山形県米沢市)、自動化設備国内設計開発部門の産業システム機器部、さらにベトナムにはグループ会社の自動化設備開発拠点メイコーオートメーション(ハノイ市)がある。
生産拠点は、メイコーエレクマニュファクチャー(山形県南陽市)、メイコーエレクトロニクスベトナムEMS製造部(ハノイ市)、メイコーエレクトロニクスハイズオンベトナム(ハイズオン省)の国内外3拠点がある。これらの事業拠点が国内外の基板営業・生産拠点とも連携しながら、独自のODM事業を展開している。
以上のような事業形態は国内外のこれまでの他社EMS事業ではほとんど類を見ず、事業会社の電子事業ニーズに対し川上から川下まで全て対応でき、対応力もきめ細かく、スピード感の実現をモットーとすることで、完全にほかのEMS企業と差別化している。
体制の規模は、国内外の設計開発要員約250人を擁し、SMTラインは国内のメイコーエレクマニュファクチャーで6ライン、ベトナム2拠点で26ライン、合計で32ラインを構築。特に最近は国内EMSビジネスが活況なため、メイコーエレクマニュファクチャーではSMTラインを近々倍増させていく予定。ベトナムでも数年以内に10ライン程度の拡張を見込む。
同社は2030年に向け、EMS事業を大きく成長させていく中で、これまでのEMS事業から電子機器事業へと進化させており、特に中長期ではODM事業のほかにモジュール開発も加えて競争力のある魅力的な事業モデルで高い売り上げ成長を目指している。