2020.06.30 シャープ22.2ch音声信号入力対応業界初のシアターバーシステム

CX1ラインとのセット提案に力を入れる

「AQUOSオーディオ」8A-C22CX1「AQUOSオーディオ」8A-C22CX1

超高精細8K映像と立体音響で、より臨場感あふれる8K放送を手軽に楽しめる(写真はイメージ)超高精細8K映像と立体音響で、より臨場感あふれる8K放送を手軽に楽しめる(写真はイメージ)

 シャープは、8K液晶テレビのフラグシップモデルで「8K Pure Colorパネル」搭載により、さらなる高画質化を図った新製品「CX1ライン」(70V型/60V型)を4月から発売したが、CX1ラインとセットで使うことで、臨場感のある立体音響を実現するシアターバーシステム「AQUOSオーディオ」8A-C22CX1(オープン価格)を8月29日から発売する。業界で初めて8K放送の22・2ch音声信号を最大限に生かした立体音響を体験することができる。

 「AQUOSオーディオ」新製品は、8K放送で採用されている音声フォーマット〝MPEG-4 AAC〟の「22.2ch音声入力」に業界で初めて対応した。

 8K放送で採用されている22.2マルチチャンネル音響は、前後左右に加え、上下方向にもチャンネルを配置することにより、その場に居るような臨場感を味わえる3次元音響方式。

 現行のシアターバーシステム(8A-C31AX1・18年発売)では、22.2ch信号を伝送する規格がなかったため、水平方向と鉛直方向、低域効果音の3種類(5.1.2ch)に変換した信号を処理していた。

 新製品では、22.2ch信号の高音質特性をそのまま生かせるため、よりリアルな臨場感ある立体音響を体験することができる。

 また新製品は、音楽ホールやスタジオなどの建築音響分野で豊富な実績を持つ鹿島建設の技術研究所と、音響技術分野で著名な英国サウサンプトン大学音響振動研究所が共同開発した立体音響再生技術「OPSODIS(オプソーディス)」も採用した。

 OPSODISは、視聴者の前方にスピーカを設置するだけで、前後・左右・上下を含む360度の立体音響を創出する技術。フロントスピーカとサブウーハーのシンプルなシステムで臨場感ある立体音響を実現できる。この技術により、視聴者の前方に設置する新製品だけで音を全方位に届けられる。

 8K放送の22.2ch音声信号のみならず、地上デジタル放送や4K放送の2ch/5.1ch音声信号などでも、独自の音声処理によって立体音響を実現する。

 ドルビーラボラトリーズが開発した立体音響技術「Dolby Atmos(ドルビーアトモス)」にも対応している。加えて、高音・中音・低音を3種類のスピーカで再生する3Wayスピーカシステムと、各帯域のスピーカを独立駆動する6chデジタルアンプを採用したことで、キメ細かな音場再生を実現する。

 USB端子に接続したUSBメモリーなどからのハイレゾ音源(WAV・FLAC、192キロヘルツ/24ビット)の再生にも対応する。

 新たに映像に合わせて選べるサウンドモードには、テレビでのスポーツ観戦用として2種類を加えた。室内競技場の反射音や残響音を再現する「インドア」モードと、スタジアムの臨場感を再現する「アウトドア」モードで、合計7種類のモードから選べる。

 「AQUOS 8K」などのリモコンで操作ができる便利な「AQUOSファミリンク」にも対応する。

 視聴中の番組ジャンルに適したサウンドモードを自動で選択する「ジャンル連動」など、同社製テレビと合わせて使うことで、より便利に楽しめる。

 市場想定価格は税別8万円前後。月500台の販売目標で臨む。店頭では、CX1ラインとのセット提案に力を入れる。