2025.01.06 東芝テックなどが実証実験 豊橋市で野菜摂取量啓発へ 電子レシートと測定機器を活用

キャンペーンのポスター

 ヤマナカ、東芝テックおよび東芝データは、愛知県豊橋市、カゴメと共同で、生活者の野菜摂取量増加に向けた実証実験を11日から2月28日まで豊橋市で実施する。同実証実験は、東芝データが豊橋市と締結している「豊橋市健幸なまちづくりパートナーシップ」の連携事業の一環。

 豊橋市は、「健幸なまちづくり条例」を制定し、誰もが生涯にわたり健やかで幸せに暮らすことができる社会(健幸なまち)の実現を目指している。健幸なまちづくりの一つとして、豊橋市は市民に対して食生活改善に向けた取り組み、特に野菜摂取の啓発活動を実施しているが、啓発活動による効果を把握できていないという課題があった。

 このため、今回、ヤマナカ、東芝テックおよび東芝データは、豊橋市およびカゴメと共同で、東芝テックの電子レシートサービス「スマートレシート」とカゴメの推定野菜摂取量測定機器「ベジチェック」を活用し、野菜摂取啓発の効果を測定する実証実験を実施する。また、今後、同実証実験で得た知見を基に、地域の食生活改善に向けた取り組みを行う。

 ベジチェックは、自身の推定野菜摂取量が約30秒で分かる機器で、センサーに手のひらを当てるだけで結果が分かる。測定の簡便さが特徴で、他のサービスと組み合わせることで、より行動変容を促すことが期待できる。

 スマートレシートは、会計時に通常は紙で提供される購入商品の明細レシートを電子化し、電子レシートセンターでデータとして管理、提供するサービス。顧客の手元に紙のレシートを残さなくてもスマートフォンで購入履歴をいつでも確認することができ、買い物の利便性の向上につながる。また、紙レシートの発行コストや環境負荷を減らすことにもつながる。