2025.01.11 NEC、ネッツエスアイのTOB完了 事業再編しビジネス強化へ

NECネッツエスアイのTOBを完了した(写真はネッツエスアイのWebサイト)

 NECは11日、上場子会社のNECネッツエスアイに対するTOB(株式公開買い付け)が完了したと発表した。約2390億円を投じた買収で、同じく完全子会社のNECネクサソリューションズを含めた事業再編を行う。DX(デジタルトランスフォーメーション)需要が本格化する全国の自治体や中堅・中小企業向けビジネスの強化を図るのが狙い。

 NECは、昨年10月30日からTOBを始めたが、当初予定していた12月11日までに完了しなかったことから、同12月20日の取締役会で公開買い付け価格を3250円から3300円に変更。期間を2025年1月10日まで延長していた。

 今後は、新設する中間持株会社「NESICホールディングス(仮称)」の傘下に、ネッツエスアイと、自治体や中堅・中小企業向けのITサービスなどを提供するネクサソリューションズを配置し、一体的な事業運営を展開。両社が現在実施する事業領域に加え、ネッツエスアイはNEC本体の消防防災事業を、ネクサソリューションズはITサービス事業をそれぞれ継承し、全国の自治体や中堅・中小企業にDXソリューションを提供する。

 詳細はNEC本体とネッツエスアイで協議し、完全子会社化後、速やかに再編を実施するという。