2025.01.15 【LED/次世代照明特集】LightBank 加賀谷史央代表取締役社長
加賀谷 社長
照明制御システム「SOTO」提案に注力
昨年1月1日付で「LightBank(ライトバンク)」へ社名を変更して1年が経過した。それまでの社名「KKテクノロジーズ」で設立から10年が経過したことを機に、街全体をいい「光」「明かり」で照らすインフラになりたいという思いを込め、光を表す「ライト」を社名に入れた。設立当初は照明以外の事業も念頭に入れていたが、想定していたよりも照明事業が拡大したことで、照明の専業メーカーとして事業を進めていくという決意も込めた。
社名は変更したが、大切にしたい理念や、注力する事業の中身などの方向性や志は変えていない。たとえニッチでも、より良いものを提供していきたいと思っている。人々が心地よいと思える照明を提供することを目指していく。
当社の事業は、LED電球の提供から始まったが、今ではマンション照明のリニューアルを中心に、ゴルフ場向け、テレビ番組や映画などの撮影用にも、当社の独自技術や特長を盛り込んだLED照明を展開している。
2025年は、主力の照明制御システム「SOTO(そと)」の提案にこれまで以上に注力する。SOTOは、ダウンライトや間接照明を組み合わせ、専用リモコンでコントロールできるシステムだ。
従来の照明の制御では、パソコンと専用のアプリケーションが必要なケースが多い。SOTOは専用のリモコンを用意しており、誰でも直感的な操作で、シーンに合わせて調光や明るさの調整が容易にできる。不要な明かりを抑えることができ、省エネにもつなげられる。
昨年夏のリニューアルでは、リモコンをより使いやすいデザイン変更。また、撮影用照明の技術を応用し、ライティングレール用製品もラインアップに追加した。光色が奇麗で幅広い色味が特長だ。マンション用途のみならず、レストランやアパレルなどの店舗にも適している。
蛍光ランプの製造などの終了が迫っている中、LEDへ変更したくても難しいというお客さまも多くいる。例えば、旧光源からのリニューアルが進んでいないゴルフ場向けに、大光量のLEDライトを開発中で、25年度中には提供する予定だ。今年も引き続き、光で困り事を抱える企業や社会に役に立つ存在でありたい。