2025.01.15 【LED/次世代照明特集】パナソニック エレクトリックワークス社 島岡国康常務ライティング事業部長
島岡 常務
EX・DX・GX 3つの価値提供に取り組む
ライティング事業部では、2025年も〝心の豊かさとエコの両立〟を目指す姿とし、これの実現に向け、人起点での空間価値創出と製品の省エネ・空間の省エネに向けた取り組みを進めていく。
水俣条約第5回締約国会議(COP5)では、27年12月までに、一般照明用蛍光ランプの製造・輸出入禁止が決まり、当社ではこれに先駆け27年9月末までに蛍光ランプの製造を終息する。
今後、蛍光灯器具に代わる商材への置き換えを前倒しで進めるとともに、空間感性価値・ソリューションへの進化で新たな価値創出を図り、事業成長につなげていく。
具体的には、EX(イージートランスフォーメーション)、DX(デジタルトランスフォーメーション)、GX(グリーントランスフォーメーション)の三つの価値提供に取り組む。
24年10月からは新たな事業コンセプトとして〝光は、心を動かす~Panasonic Lighting〟も掲げ、三つの価値提供に取り組むことで、心の豊かさとエコの両立を実現していく。
EXでは、省施工・省負担を切り口に単品価値を進化させる。その一つがハヤワザリニューアル商品の充実で、一体型LEDベースライトiDシリーズリニューアル専用器具本体をはじめ、街路灯などのリニューアルに、コンクリート基礎のやり替えが不要なQQポールといったラインアップを提案していく。
DX(制御・演出)では、必要なところを必要な分だけ明るくするメリハリ照明の提案で働き方の多様化、電気代高騰などの経営課題に貢献したい。
また、調光調色の活用で省エネ・快適空間の創造、短工期・省施工と位置情報サービス(照明から発信されるビーコン信号利用)を提供するLiBecoM(リベコム)も24年11月から発売した。
空間に溶け込むシンプルな統一デザイン・コンパクトサイズを実現したArchi Design(アーキデザイン)シリーズのLEDコンパクトライト(ダウンライト/スポットライト)も昨年11月から投入。さらに街・演出クラウドYOI-en(ヨイエン)の普及にも力を入れる。
GXでは、CO₂ゼロ新潟工場で生産した再生樹脂・再生鉄利用で環境負荷を抑える新iDシリーズを25年1月から順次投入する。