リワークと検査の連結を披露

　メイショウは、KnKおよび、Webサイト「基板の窓口」を運営するヨクスルと、「ネプコンジャパン」に共同出展する。

　メイショウは大型基板対応自動リワーク装置「MS9000XL」を出品する。対応部品サイズは0402（0.4×0.2ミリメートル）チップから150×140ミリメートルまで、基板サイズは最大650×750ミリメートル、重量は最大10キログラムに対応可能だ。

　NG基板のリワークだけでなく、データセンターのサーバー基板、量子コンピューターの基板などの設計変更需要も見据える。

　残留はんだクリーニングでは画期的な仕組みを導入した。吸引ノズルが基板に触れることなく残留はんだの吸引・除去を行い、ランドパターンの剝離が起こらない。クリーニング対象のエリアと経路を指定すれば、加熱動作開始ポイントから終了ポイントまで自動運転で作業を行う。

　ブースでは、MS9000XLと外観検査装置との連結を披露する。基板ストッカー（ラック仕様）の搬送は、共同出展社であるKnKがAMR（自律走行搬送ロボット）を用いてシステムを構築した。

　通常、リワーク工程は実装ラインから分離されている。NG基板は実装ラインと異なる作業場に集められ、リワークには熟練者のスキルを必要とする。

　連結システムでは基板をID管理し、検査データを転送。リワークを行うことで一連の工程で自動化を実現する。MS9000XLでの連結を提案するのは、持ち運びが大変な大型・重量基板にこそ、省力化が求められるとの判断による。

　リワーク後のデータを検査装置にフィードバックすることで情報を一元管理し、製品出荷後の品質を担保する仕組みを構築する。

　さらに、メイショウはバンプ（はんだボール）検査装置とギ酸還元リフローを組み合わせた、BGAリボール装置もPRする。