2025.02.07 NTT、4~12月連結は売上高過去最高 金融決済サービスなど伸長

 NTTの2025年3月期第3四半期(24年4~12月)連結決算は、NTTデータグループやNTTドコモの金融決済サービスなどが伸び営業収益(売上高)は過去最高を更新した一方、モバイル通信サービス収入減などで営業減益となった。当期利益も前年度の株式売却益の反動で前年同期比15.9%の減益となった。

 島田明社長は「年間の利益計画達成は厳しい状況だが、各社の増益努力により最大限のリカバリーを図っていきたい」と述べた。

 総合ICT事業は、通信サービス収入減はあったものの金融決済サービスが伸び増収を確保したが、顧客基盤強化の施策展開により減益となった。

 地域通信事業は、ネットワーク収入減に加え、前年度に実施した資産スリム化の反動減などで減収減益。事業の選択と集中や業務改革など抜本的なコスト構造の見直しに取り組む。

 グローバル・ソリューション事業は、国内の公共・金融分野の増収に加え、海外のデータセンター事業が好調に推移。為替影響も約1250億円のプラスに働き増収増益。

 不動産・エネルギー等は、NTTアーバンソリューションズのデータセンターエンジニアリングの拡大などで増収となったが、物件売却益の減などにより減益だった。

 通期連結業績予想は据え置いた。