2025.02.18 【抵抗器特集】ツバメ無線 ジョイスティック、高精度ブーツ付き品を開発

 ツバメ無線は、創業96年の歴史を持つ可変抵抗器専門メーカー。技術力や品質に定評があり、事業の三本柱である可変抵抗器、ジョイスティック、スリップリングは、それぞれ顧客の要望に応え需要が伸びる。研究試作品にも気軽に対応する。

 可変抵抗器は、抵抗インクを自社で開発生産し高品質を実現する。本社工場が研究開発と部品の生産調達を行い、ベトナム工場で組み立て、再度本社工場でダブルチェックする品質第一の体制。回転型、スライド型の小型機種に特化し電動工具やリニアセンサーの需要が増している。

 ジョイスティックは、可変抵抗器の技術を応用し1本のレバーで2次元操作ができる。超小型「TX-13RPSR」が内視鏡や手術支援ロボットの用途で活躍。小型「TX-26PRR」は監視カメラやゲーム機器、ラジコンヘリ、ラジコンカー、ドローン、クレーンなど遠隔操縦用途で実績が高く、新分野のシンセサイザーなどでも幅広く使う。新たに高精度なヨコブーツ付き「NTX-262RAHS」、タテブーツ付き「NTX-262RAVN」を開発した。

 スリップリングは、固定側から回転側に電気や信号を供給する装置で接点に硬質金めっきを使う。摺動(しゅうどう)ノイズが低く監視カメラや建設機械、舞台照明に多数採用される。

 近日発売の「SRG-27-6CLL」は日米の特許を取得した方式で、接点オイルの補給・酸化物の除去・振動防止で回転ライフを10倍以上に伸ばした。ロボットアーム用のスリップリングも開発中だ。