セイコーエプソンの代表取締役社長に4月1日付で取締役執行役員プリンティングソリューション事業本部長の𠮷田潤吉氏が就任する。小川恭範代表取締役社長は、取締役会長に就任する。2025年度は「Epson 25 Renewed」の最終年度に当たり、次期長期ビジョン策定のタイミングをとらえ、トップ交代する。21日に開催された取締役会で決定した。

　エプソンは、将来にわたって追求していくありたい姿「持続可能でこころ豊かな社会を実現する」を目指し、「省・小・精の価値」により、事業展開してきた。今後、さらなる飛躍を図るため、次世代に向けて、成長領域や新領域の開拓、これらを支える技術開発を、スピードを持って進めることが課題となっている。

　𠮷田氏は「〝省・小・精〟をDNAに、さまざまなパートナーとの連携によるオープンイノベーションを進める。次期長期ビジョンに向け、新たなエンジンを成長ドライバーにしていく」と話し、「持続可能な社会をけん引する会社を目指す」と抱負を語った。

　𠮷田　潤吉（よしだ ・じゅんきち）氏略歴
　東京都出身。60歳。1988年4月セイコーエプソン入社。2012年4月プリンター（P）事業戦略推進部長。19年4月DX推進副本部長兼P事業戦略推進部長。20年6月執行役員DX推進本部副本部長兼P事業戦略推進部長。21年4月執行役員プリンティングソリューションズ事業本部長。24年6月取締役執行役員プリンティング事業本部長。