東芝テックは、EC自動出荷システム「LOGILESS」を展開するロジレス（東京都品川区）へ出資した。

　ロジレスは、「ECロジスティクスを変革し、日本の未来をスケールする」をミッションに掲げ、人口減少社会でも持続可能な物流を実現する仕組みを提供することで、物流業界の変革を目指している。

　同社が提供するプロダクトは、OMS（受注管理システム）とWMS（倉庫管理システム）が一体型となったEC自動出荷システム。RPA（Robotic Process Automation）機能を活用することで、出荷指示をルールに基づいて自動化し、全注文の90％以上の自動出荷を実現する。同システムはEC事業者による複数の倉庫拠点からの自動出荷を可能にするため、配送方法やコストの最適化に寄与する。

　従来のトラックによる陸送に加え、空輸便を組み合わせる複数輸送モードを活用した運送事業「ロジレス便」を展開しており、効率的な輸送を実現するプラットフォーマーとして物流DXに取り組んでいる。

　東芝テックでは、今回の出資を通じて、ロジレスと共に小売業者のEC展開における実店舗との在庫連携、さらに物流・倉庫業者の業務効率向上につながるプロダクトやサービスの提供などに注力する。