2025.03.11 台湾型サイエンスパーク構築へ 人材育成や環境整備など課題共有 熊本で半導体フォーラム

台湾からの参加者を交え幅広く意見が交わされたフォーラム

 【熊本】熊本県内の半導体関連の産官学でつくる団体「くまもと半導体グリーンイノベーション協議会」発足に合わせ、同県益城町で「半導体イノベーションフォーラム」が開かれ、TSMCの進出効果を生かしたビジネス創出や人材育成などについて参加者が意見を交わした。

 星野光明九州経済産業局長は、政府の半導体戦略と2030年までに国内半導体売り上げ15兆円の目標を説明。九州で設備投資201件(総額6.2兆円)が進行中で、経済波及効果は約23兆円に達する見込みと報告した。

 九州大学の白谷正治副学長は、九州内に複数の「サイエンスパーク」を整備し、連携させる構想を提案。熊本大学の宇佐川毅理事・副学長も、半導体デバイス工学課程の新設や大学院の定員拡大などカリキュラム改革の実施を紹介した。

 台湾から参加した工業技術研究院(ITRI)電子與光電系統研究所の駱韋仲副所長や、MediaTekの陳志成顧問らは「技術開発やサプライチェーン強化と並行し...  (つづく)