2025.03.26 【関西エレクトロニクス産業特集】大和無線電器 取引先とベクトル合わせ高付加価値活動に注力
京都ビル
大和無線電器は家電商品・電子部品卸商社として、全国の有力な取引先と共に豊かな生活につながる商品を提案。取引先とベクトルを合わせ、付加価値を高める活動に力を注ぐ。高い価値を提供できるよう、展示会などで具体的に紹介する。
通期の売り上げは前年並みで推移。家電部門では小物商品が順調に推移して前年並みの実績だ。トレンドとして「推し」「時短」などのニーズで商品を購入する「意味消費」の傾向が強くなっている。坂本賀津也社長は「消費傾向は、良いものと普及価格帯のものの二極化が進む。また、消費動向が多様化し提案が難しい」と話す。
電子部品部門では取引先の在庫調整などが続き、来期以降に回復すると見る。一方で来期の案件が発生しており、産機分野に期待が持てるという。顧客の在庫を活用したモノづくり案件も広がりを見せている。
同社とデンキョーグループホールディングス傘下の電響社などは昨年11月、東京で商談会を開催した。5月にも商談会を開催予定で、意味消費につながるコーナーを用意する。
一部の量販店では「推し活」をキーワードとした商材を集めた売り場が展開されており、推し活コーナーを他店にも広げる方針だ。「付加価値を高める活動を展示会などで提案する」(坂本社長)。