2025.03.26 【関西エレクトロニクス産業特集】TOA 万博に緊急放送システムを提供

万博会場で取り付けられているスピーカー

 TOAは、2025年日本国際博覧会に「運営参加 ブロンズパートナー」として協賛する。各施設に放送を行えるようにする統合システム(緊急放送システム)を提供する。

 同社は、企業価値を「Smiles for the Public-人々が笑顔になれる社会をつくる-」と定め、社会に「安心・信頼・感動」の価値を提供することで、人々が笑顔になれる社会の実現を目指している。大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」は同社が目指す姿と高い親和性があることから、協賛することを決めた。

 自社協賛テーマには「音で、いのちを救う」を掲げる。ネットワークを介して、屋外、パビリオン、イベント会場などの放送設備とも連携。自然災害や事件事故など非常時の避難指示、熱中症リスクへの注意喚起など、会場運営本部からの緊急性の高い情報を確実に伝達するための放送が行える新型スピーカーを581台取り付けた。来場者が安心して過ごせる会場づくりに貢献する。

 谷口方啓社長は「緊急時には、全てのパビリオンに放送で情報を伝えることができる。当社の設備は多くのパビリオンで採用されており、また、万博屋外のBGM向けでも採用されている」と話す。