2025.03.26 【関西エレクトロニクス産業特集】岡本無線電機 30年のあるべき姿へ「お困りごとの解決」に注力

岡本無線電機の本社社屋

 岡本無線電機は、来期からスタートする単年ごとの経営計画に取り組む。「2030年のあるべき姿」を見据え「お困りごとの解決」に徹する。1年ごとに調整をかけながら、30年の理想の姿に近づける。

 今年度は、後半から月が進むに連れて業績が回復。業種によっては、取引先の在庫調整などが順調に進み、先行きに明るさが見え始めている。特に、半導体製造装置向けは受注を獲得している。

 足元の状況も単月で見れば、前年を上回るペースで推移。年明けから前年並みから前年を上回るペースで推移しており、全体としてもよい傾向が続く。「売り上げベースで見ても底を打っている。在庫も適正になっており、上昇機運」と同社の岡本崇義社長。

 4月以降も、今年に入ってからのペースが続くと見ており、10月以降には本格的な回復傾向になる見込み。半導体製造装置向けなどが引き続き期待分野という。

 同社は成長4分野としてAutomotive、Environment、Medical、Robotに注力している。特に、車載分野で成果が出ており、国内外で成果が出始めている。

 来年度は30年の同社のあるべき姿を設定し、単年計画で事業を進める。「時代が激変する中、フレキシブルな動きで理想の姿にしたい」(岡本社長)。幅広い正規代理店となっている同社の強みを生かし、顧客の困りごとを解消できる材料を提案し、解決に導く。

 同社の通販サイト「E-JUNCTION」は来年度からリニューアルオープン。トップページを見やすくするほか、商品を選択しやすくするなど使い勝手を良くする。リピート注文をしやすい仕組みも構築する。