2025.03.26 【関西エレクトロニクス産業特集】大阪・関西万博 8人のプロデューサー主導、創造的なパビリオン用意
ふしぎな石ころechorb(エコーブ)
シグネチャーパビリオン
会場のほぼ中央に位置するシグネチャーパビリオンでは各界の最前線で活躍する8人のプロデューサーが主導する創造的なパビリオンを用意。リアルとバーチャルをインクルージョンした多様な体験により、訪れる人々が「いのち」について考え、その概念をアップデートする場。
八つのパビリオンは「Better Co-Being」「いのちの未来」「いのちの遊び場 クラゲ館」「null2」「いのち動的平衡館」「いのちめぐる冒険」「EARTH MART」「Dialogue Theater -いのちのあかし-」で構成。
慶応義塾大学の宮田裕章教授がプロデュースするBetter Co-Beingは、来場者同士がつながり、響き合う中で共に未来を描く体験の提供。「人と人との共鳴」「人と世界の共鳴」「人と未来の共鳴」という大きく三つからなるシークエンス(共鳴体験)を巡る。会場では人と人との共鳴のアートインスタレーション(共鳴体験)引き出すためアーティストの作品を多数展示。
村田製作所は、独自技術「3Dハプティクス」などを活用した「ふしぎな石ころ『echorb(エコーブ)』」を用意。特殊な振動波形により石がお勧めの作品などにいざなう。
エコーブはハプティクス機能や高感度押圧検知機能、RFID、リチウムイオンバッテリー、位置検知機能などを搭載。世界で初めて3Dハプティクスを搭載しており、特殊な振動波形により皮膚を刺激し、脳内錯覚を発生することにより、多彩な触感、手応え感を表現。この機能は脳にあたかも引っ張られたような錯覚を引き起こし、引っ張られた方向に誘導。パビリオン内では来場者の特性に合わせて色が変わり、他のデバイスと共鳴体験を生み出したりするなど、来場者ごとに異なる体験ができる。
ロボット工学の第一人者・大阪大学の石黒浩教授がプロデュースするパビリオンいのちの未来では、先端技術を駆使した約30体のアンドロイド・ロボット・CGキャラクターなどのアバターが常時展示される。館内はロボットと人との歴史、50年後、1000年後の三つのゾーンで構成。ロボット・アンドロイドの進化が人間のいのちを広げる可能性を表現する。
パビリオン内では、京セラが、高速通信技術、屋内測位技術、ウエアラブルデバイスによる人間の機能拡張において技術協賛を実施。スマートフォンや騒音環境下でもクリアに音が聞こえつつ、周囲の音も聞こえる小型のオープンイヤータイプとして設計をほどこしたイヤホン、ロボットとの高速通信を支えるローカル5Gシステム、LED照明などを提供する。