2025.04.11 任天堂の8年ぶり新型機「Switch2」 エヌビディア製チップで大きく進化
スイッチ2の価格は国内版は49980円、多言語対応版は69980円(ともに税込)
6月5日に発売を予定し、すでに日本では抽選受付も始まっている「Nintendo Switch2(ニンテンドースイッチ2)」。そこには、実は半導体大手として近年急成長を遂げた米エヌビディアのGPU(画像処理半導体)が搭載されていた。ゲームを鮮明な映像で快適に楽しめるよう、グラフィック性能を従来機の10倍に高めるとともに、AI(人工知能)で画質を処理する機能も採用する。
今回8年ぶりに投入される新型機は、エヌビディアのチップにより、映像表現力を高めた。テレビモードは最大で、高精細な4K映像を味わえる環境を実現。携帯モードでは、高解像度のフルHDで最大120FPS(フレームレート=1秒間に表示される画像の数)を達成する。
GPUに組み込んでいるのが、「TENSORコア」「RTコア」という回路だ。
TENSORコアは、行列計算で効率的なAI処理を実現するとともに、ディープラーニング(深層学習)で粗いゲーム画質を高画質化する機能「DLSS(ディープ・ラーニング・スーパー・サンプリング)」を採用。ビデオチャットの機能にもこだわり、顔の動きを追跡・検出する「フェイストラッキング」や「背景除去」を行えるようにする。
RTコアは、リアルタイムで「レイトレーシング(光線追跡)」を行う機能を備える。現実の光の振る舞いを再現し、実写に近いCG(コンピューター・グラフィックス)を作る技術で、映像の没入感を高める効果がある。
携帯モードでは、ゲームの快適さを左右する「可変リフレッシュレート(VRR)」という技術に対応した「G-SYNC」を採用する。画面のズレを防ぎなめらかな映像を実現する。
2017年3月に発売され大ヒットを記録したスイッチ。その初代にも、専用にカスタマイズしたエヌビディア製のプロセッサーが採用されていた。