SkyDrive（愛知県豊田市）は、9日の大阪・関西万博のメディアデーにおいて、空飛ぶクルマ「SkyDrive式SD-05型」を初めて公開し、試験フライトで4分弱の飛行に成功した。今後は夏に二地点間飛行・周回飛行を予定しているほか、万博会場でも飛行する予定。

　同社は2023年2月、大阪・関西万博「未来社会ショーケース事業出展」の「スマートモビリティ万博」における空飛ぶクルマの運航事業者に選定され、万博を最重要マイルストーンと設定し、機体開発を推進してきた。24年から豊田市の自社飛行試験施設で飛行試験を積み重ね、安全性を確認。今回の公開フライトの実施につなげた。

　先頃、デモフライト時に使用する約1万2000平方メートルの会場外ポート「大阪港バーティポート（空飛ぶクルマ離着陸場）」（大阪市港区）が完成。旅客施設、格納庫などを備えており、3月下旬にはポートを整備した大阪メトロと大阪市が竣工（しゅんこう）セレモニーを開催していた。

　今回使用した実機は愛知県から陸送した。万博会場では実機とモックを用意しており、モックは展...　　(つづく)