2025.04.17 NECがエージェンティックAI活用した新セキュリティーサービス提供
NECは、同社独自開発の生成AI(人工知能)「コトミ」や、人間からの指示がなくても自律的に行動するエージェンティックAIを活用した新たなセキュリティーサービスを2025年度上期から順次市場投入する。セキュリティー専門家の知見を取り込んだAIが、企業のセキュリティー業務全体の高度化と効率化を支援する。
ITシステムの不備を狙ったサイバー攻撃が巧妙化の一途をたどる一方で、企業のセキュリティー専門人材は限られる中、AIを活用したセキュリティー対策が注目されている。
そこでNECは、セキュリティー実装の知見や専門家の知見を取り込んだエージェンティックAIを、これまでの研究成果と組み合わせて開発。「システムリスク診断用」「情報セキュリティー内部監査用」「ガイドラインチェック用」3種類のAIサービスを段階的に提供することになった。
システムリスク診断用は、企業存続を脅かす新たな攻撃や脆弱(ぜいじゃく)性に対応するため、システムのセキュリティーリスクとその対策効果を可視化。AIがチェックから診断、対策立案の実行、レポート生成まで自律的に実行し、専門家が処理した場合と同等の品質を確保した。
25年度上期から診断サービスの強化オプションとして提供。AIが定期的に診断を実行し、前回の診断結果との差分やリスクの高まりを通知する定期レポートサービスとして販売する。
情報セキュリティー内... (つづく)