2025.04.17 パナソニック 空質空調社、直流電源の業務用空調機を日本で初の実用化

一体型ハイブリッド空調 スマートマルチ

 パナソニック 空質空調社は、日本初となる直流電源を主とした業務用空調機を実用化した。大成建設が共同事業者の一員として推進している「本町四丁目プロジェクト」(大阪市中央区、2026年7月竣工〈しゅんこう〉予定)で採用される。

 一般的に建物の配電は交流を使うが、新型機は太陽光発電や蓄電池から直流で出力された電力をそのまま使用でき、交流と直流の変換ロスを低減し省エネルギー化が見込める。90%以上を直流で稼動できる。

 昨今導入が加速している太陽光発電や蓄電池の入出力は直流。建物内の配電時に交流に変換されるが、変換時にロスを伴う。

 今後再エネの導入加速が見込まれる中、CO₂排出量削減の観点から直流電源の活用が注目されている。

 直流電源に対応した業務用空調機は、ガスヒートポンプエアコンと電気式ヒートポンプエアコンを組み合わせた「一体型ハイブリッド空調 スマートマルチ」をベースに開発した。

 ガスと電気の運転比率を最適に制御し、省エネ性と、災害時にガスと電気のいずれかが遮断されても運...  (つづく)