2025.05.13 明電舎、3月期連結は増収増益

 明電舎の2025年3月期連結決算は増収増益。国内の電力市場で設備更新の需要が拡大したことに加え、海外先進国を中心にSF6ガス不使用製品の需要が高まったことなどが好影響を与えた。

 電力インフラ事業では、シンガポールやドイツ、インドなどで需要が伸びたことや収益性改善の取り組みで増収増益。電力エネルギー事業でも、電力会社向け案件の需要が増加した。

 社会システム事業は、電電鉄事業で海外案件の減少が見られたものの、シンガポールで手掛けてきた大型案件の原価が改善し減収増益。社会システム事業および水インフラ事業では資材高騰に伴う収益性の悪化は改善傾向で、増収増益となった。

 産業電子モビリティ事業のEV事業は販売台数の落ち込みが影響し減収減益。一方、電子機器事業およびモビリティT&S事業は需要の回復が見られ増収増益となった。