2025.05.27 ハーフサイズフィルムカメラをモチーフ 富士フイルムがデジカメ「X half」

X halfは3色展開

 富士フイルムは、35㎜判フィルムの半分のサイズで撮影できるハーフサイズフィルムカメラをモチーフにしたコンパクトデジタルカメラ「X half(エックス・ハーフ)」を6月下旬から発売する。240グラムの軽量ボディーで、手軽に持ち歩け、フィルム撮影のような写真表現をデジタルで楽しめる。本体には光学ファインダーをはじめ、カメラ軍艦部にはフィルム巻き上げレバーのように使えるフレーム切り替えレバーもあり、フィルムカメラのような撮影もできる。

 X halfは一般的なデジタルカメラで使われる3対2や16対9といった横長の縦横比(アスペクト比)ではなく3対4の縦長の構図で静止画や動画を撮影できる。1963年に発売した「FUJICA Half(フジカ・ハーフ)」など、35㎜判フィルムカメラの1コマを約半分の18×24㎜サイズの2コマに撮影できるフィルムカメラから着想を得た。

 本体裏には縦構図の撮影に適した3対4の液晶モニターと縦型の光学ファインダーを搭載。裏面照射型1インチセンサーと35㎜判換算32㎜F2.8の単焦点レンズを搭載し、小型軽量と画質を両立した。焦点距離はレンズ付きフィルム「写ルンです」と同じで、かつて慣れ親しんだ画角での撮影も楽しめる。

 撮影と撮影の間にフレーム切り替えレバーを引くと、ハーフサイズカメラのように2...  (つづく)