2025.05.27 【電波時評】消費者目線で踏み込んだ農政改革を

 長引くコメ価格の高止まりで国民の不満が高まる中、政府が事態の打開に向けて動き出した。コメは食料安全保障の根幹と位置付け長らく守ってきた「聖域」だが、消費者が安心して購入できる環境づくりは後手に回ってきた。農林水産相の交代に発展した今回の騒動を機に、中長期の視野でコメ産業の在り方も再考すべきだ。

 「コメについて、消費者に安定した価格で供給できるように全力で取り組む」。21日に農水相に就任した小泉進次郎氏は同日の就任記者会見で、...  (つづく)