2025.05.28 フィンランド、6Gで世界先端へ オウル大学に研究所、最高峰の研究体制に

北欧パビリオンで講演するオウル大学のポウットゥ教授

 フィンランドは、ポスト5Gの情報通信基盤「6G」の研究開発で世界の先端を目指す。6G研究で世界のトップを行くフィンランド・オウル大学のアリ・ポウットゥ教授は26日、大阪・関西万博で行われたイベントで講演、意気込みを語った。オウル大学が主導する世界初の6Gに関する研究所「6G Flagship(フラッグシップ)」の副所長を務める一方で、各国を回り、フィンランドの6G研究の現状を世界へ紹介している。

 6Gは2030年をめどに導入予定の第6世代の移動通信システム。100ギガbps以上の速度でデータ伝送を可能にし、宇宙空間からの衛星通信も想定されている。

 ポウットゥ教授が6Gについて講演したのは〝フィンランドの先進DXのトレンドを知る〟と銘打ったセミナー「フィンランドDXクラスターデー」の一環。

 ポウットゥ教授は、オウル大学での6G研究活動について、18年から26年までの間に3億ユーロ(約490億円)が6Gフラッグシップに投入され、現在では54カ国から570人の研究者が6Gの研究開発に従事していると語り、世界最高峰の研...  (つづく)