2025.07.24 【ケーブルコンベンション/ケーブル技術ショー特集】マスプロ電工 CATV関連製品中心に展示 ケーブルラジオシステムなど防災関連製品も

ケーブルラジオ「CR3CA」(上)と手回し充電テレビ・ラジオ「HCTVR2」

 マスプロ電工は、行政からの情報や災害時の緊急情報を音声で各家庭などへ伝える「ケーブルラジオシステム」をメインに、防災の備えに役立つ機器として、スマートフォン充電、サイレン、長期間保管対応の「手回し充電テレビ・ラジオ」や、長寿命で安全性の高いリン酸鉄リチウムイオン電池を搭載した「ポータブルバッテリー」を展示する。ブース番号はB-33。

 このほか、BS・CS帯域のレベル差をチャンネルごとに自動補正できる「BS・CSチャンネルプロセサー」や、地上デジタル放送の信号レベルの偏差をチャンネルブロックごとに補正できる「簡易ヘッドアンプ」、多様なCATVがあるなか、それぞれの伝送システムやサービスに合った機能を選択できる「光受信機(V-ONU)」、好評の「デジタルレベルチェッカー」2機種なども展示する。

 また、参考出品として、長距離通信に対応した新しいWi-Fi規格「Wi-Fi HaLow」を利用するLPWAセンサー端末を展示する。

 FM帯域(76~95メガヘルツ)を活用したケーブルラジオシステムは、ケーブルテレビ局のセンターから各家庭などに設置されたケーブルラジオ端末へ災害時の緊急情報などを音声配信する。

 4.3インチモニターを搭載した手回し充電テレビ・ラジオは、ワンセグテレビ、AM・FMラジオの視聴も可能。また、手回し充電ハンドル、LEDライト、SOSサイレン、スマホ充電機能など、防災グッズとして必要な機能も兼ね備えた製品となっている。

 ポータブルバッテリーは、寿命が長く安全性が高いとされるリン酸鉄リチウムイオン電池を使用しており、本体天面には分かりやすいユーザーガイドを表示。使って備える防災用品となっている。

 Wi-Fi HaLowは、IEEE802.11ahで規定されるWi-Fi標準規格の一つで、920メガヘルツ帯の周波数帯を利用するIP通信に対応したLPWA。従来のWi-Fi(2.4ギガヘルツ帯)に対し長距離通信が可能で、IoT関連の通信システムとしての活用が期待される。

 BS・CSチャンネルプロセサー「BCWCP2」は、BS・CS帯域のレベル差をチャンネルごとに自動補正し、多彩な出力調整機能で伝送システムに合わせた出力レベル調整を可能にする。

 レベル差のある入力信号を補正して出力する地上デジタル用簡易ヘッドアンプや、光伝送システムに合わせ、さまざまな機能を搭載した光受信機(V-ONU)のラインアップからFM無給電出力機能付きの光受信機も展示する。