2025.07.28 ルネサスの1~6月連結 減収・赤字転落

 ルネサス エレクトロニクスの2025年12月期第2四半期(1~6月)連結決算は、売上収益が前年同期比10.7%減の6343億1100万円、営業利益が同58.4%減の613億100万円、純損益は1753億4200万円の赤字に転じた。

 6月に米連邦破産法11条を適用申請した米半導体メーカー、ウルフスピードへの預託金に関して2350億円の評価損を計上したことが大きい。なお当初は約2500億円の評価損を見込んでいた。

 柴田英利社長は関税について「一定の結論が見えたことは素晴らしい」とし「政府としては考え得るベストな結果を出した」と評価。今後は「民間の企業がこの環境の中でどう対応し結果を積み上げていくか」と語った。

 1~9月期の業績予想には直近の関税交渉の結果は織り込んでいない。Non-GAAPの売上収益が前年同期比9.5%~8%減の9559億1400万~9709億1400万円、売上総利益率は56.7%で同0・3ポイントの微増。営業利益率は27.5%で同3.1ポイントの減少とした。