2025.09.30 NTTドコモ関西、市民活動団体を助成 贈呈式を実施

佐南支店長(右)が望月代表理事に目録を手渡した

 NTTドコモ関西支社は29日、モバイル・コミュニケーション・ファンド(MCF)を通じて決定した「2025年度ドコモ市民活動団体助成事業」の対象となったU-me(ウーミ―)への助成金贈呈式を実施した。同社大阪支店の佐南充宏支店長がU-meの望月里恵代表理事に目録を手渡した。

 MCFは2002年に社会貢献活動の推進を全国一元的に実施する仕組みとして設立。25年度は関西地区で9団体が対象となり、大阪府では、U-meのほか、発達障害児向け体験プログラムを実践するてこぽこ(てこぽこさんとはくぶつかん)など6団体が助成を受けた。

 U-meは、大阪市内の都市部で子育てする男女のWell-beingを支援するため、産前・産後教育の場を提供する活動をしている。同事業への採択は、昨年に続き2年連続。

 佐南支店長は、都市部では人口が増える一方、町内会のような地域コミュニティーの関係が希薄になっていることに触れ「難しい環境の中、コミュニティーを立ち上げ、つなげていただく取り組みは大事なこと」と話した。

 望月代表理事は「まとまった資金を使わせていただけることが活動を広げる助けになっている」と感謝を述べた。助成を受けたことで、これまでオンラインのみで大阪と行っていたイベントを東京や熊本でも開催できたという。

 助成金は、12月と来年6月に予定している、妊娠期の男女が出産や子育てに必要な知識を得たり体験ができたりするイベントの開催のほか、オンラインセミナーの実施などに使われる予定だ。育児期の親子と彼らをサポートしたい人をつなげるマークの作成も検討している。