2025.10.01 日本語に特化した翻訳のサブスク、AI開発のプリファードが提供 

自然で読みやすい訳文を生成できる「PLaMo翻訳」のサブスクリプションサービス

 人工知能(AI)開発を手がけるスタートアップのPreferred Networks(プリファード・ネットワークス、東京都千代田区)は、日本語の翻訳に特化した「PLaMo(プラモ)翻訳」のサブスクリプションサービスを10日に始める。日本語性能が高い独自開発の大規模言語モデル(LLM)を用いたサービスで、流ちょうな翻訳で英文の読解をサポートする。

 今回のサービスで利用したのは、日本語を入力・出力言語とする翻訳機能に特化したLLM「PLaMo」で、高精度な日英・英日翻訳を実現できる。    

 サブスクでは、ウェブブラウザーで閲覧中のテキストを機械翻訳し、画像を含む同一のレイアウトのまま閲覧できる「ブラウザ翻訳」を提供。任意のフォーマットのテキストを張り付けるだけですぐに翻訳できる「テキスト翻訳」も行えるようにする。また新機能として、アップロードしたファイルをレイアウトを維持したまま翻訳する「ファイル翻訳」を用意する。

 月間の利用に上限がある「Freeプラン」は無料。文書の読解用途で主に利用するライトユーザー向け「Liteプラン」のリリースキャンペーン価格は税込みで、月額が1078円、年額が1万780円となる。

 今後は、AIによる校正を行える推敲(すいこう)機能やチーム管理機能に加えて、一度の認証で複数のシステムにアクセスできるシングルサインオンの機能などに注目。ビジネスユーザー向け機能を拡充した「Proプラン」の開発を進めていく。