2025.10.07 東芝情報システムが設備の見守り手段、「温度・漏水・乾燥」の検知システム投入
三つの検知機能を備える「VisilantEye」(出所:東芝情報システム)
東芝情報システム(川崎市)は、製造現場や機械室などの設備を非接触で見守るマルチセンシングシステム「VisilantEye(ビジラントアイ)」を発表した。温度、漏水、乾燥という3つの検知機能を1台に集約したシステムで、ネットワークやクラウドに頼らず簡単に導入。現場の困りごとの解決を後押ししてくれる。
今月発売予定の同システムは、設備の安全稼働と保全業務の効率化を両立する新しい見守り手段。監視する範囲が広く、対象に向けて置くだけで利用できる。センサーデータの解析と判定を本体内で完結し、ネットワーク配線やクラウド環境の無い設備や旧型機にも導入できることも売りだ。
利用する際には、目的に応じて3つの検知モードを切り替える。具体的には、対象物から放射される遠赤外線をとらえるサーマルセンサーに独自の熱解析アルゴリズムを組み合わせ、「異常な発熱や温度の逸脱」「床面の漏水」「対象物の乾燥状態」を非接触で検知する。例えば、設備の異常な発熱の早期に検出することで、故障や事故リスクを低減できる。
さらに、人の目によるサーマル映像の確認やクラウド解析を必要とせず、本体のみで自動検知や通知まで行える。