2025.10.09 AMDが組み込み向け新プロセッサー 産機での長期利用に対応

 米半導体大手AMD(アドバンスト・マイクロ・デバイセズ)は7日、組み込み向けプロセッサーの新製品「Ryzen Embedded 9000」シリーズを発表した。産業用パソコン(PC)やFA(ファクトリーオートメーション)機器、ロボティクスなど幅広い用途を想定。低遅延で長期的に使える信頼性を打ち出す。

 新製品は、AMDの最新世代アーキテクチャー「Zen5」を採用し、4nmプロセスに基づくプロセッサー。最新世代の規格DDR5を採用したメモリーや、同社の「3D V-Cache」テクノロジーを使用した最大128MBのキャッシュを採用。高速通信インターフェース「PCIe Gen5」でつなぎ、低遅延を実現する。

 ライフサイクルの長い産業機器に対応するため、最大7年の可用性を備える。マザーボードに接続するインターフェース規格に同社の「AMソケット」を採用し、前世代や次世代との互換性を備えることでも、長期的な使用に対応する。