2025.10.28 シチズンマシナリー、複合加工機を来年3月発売 多様なワークを効率生産
シチズンマシナリーの主軸主軸台固定形CNC自動旋盤「Miyano BNE-65ATC」
シチズンマシナリーは来年3月、主軸台固定形のCNC(コンピューター数値制御)自動旋盤「Miyano」から、複合加工機「Miyano BNE-65ATC」を発売すると発表した。複雑な形状なワーク(加工対象)を効率的に生産するニーズに応える。
新製品は、旧モデル以下のフロアスペースながら、同時5軸加工を実現し、ATC(自動工具交換装置)機能も搭載している。税別の価格は3670万円。
Y軸方向を基準に工具を傾けるB軸機能とATC機能を搭載しながらも、使い勝手は旧モデルと同様で加工の幅が広がる。
タレットへB軸に旋回する回転工具を搭載。同時5軸加工により、旋削を基本とした多面加工や複雑形状のワーク(加工物)を素早く正確に加工できる。任意角度でのフライス加工やドリル加工など、多くのツールを必要とするワークでも加工時間の短縮に貢献する。
さらに、最大24本のツールを交換できるATC機能も搭載。最大取り付けツール数は66本。予備ツールを有効に活用することで複数の加工プログラムを段取り変更不要で切り替えることができる。また、切りくずの掃けが良い一体鋳造の重量級スラントベッドと、高剛性滑りスライドを組み合わせた基本構造で重切削を支えるという。
昨今は、自動車、航空宇宙、医療機器などさまざまな業界で、高性能で軽量な部品の需要が高まりを見せている。そうした中、従来マシニングセンターで加工する部品を高効率に生産する要望があり、複合加工機への需要が増加している。
一般的なマシニングセンターやターニングセンターと比べ、「コンパクトなフロアスペース」と「ツインタレットの高生産性」で安定生産に寄与する。







