2025.10.29 NEC、米ソフトウエア企業CSGを買収 グローバルソフトウエア・サービス事業を強化
29日の決算会見でCSG買収を発表するNECの森田隆之社長
NECは29日、米国のテレコム・ブロードバンド事業者向けソフトウエア企業「 CSG Systems International」を買収し、完全子会社化すると発表した。取得価額は約28.9億ドル(約4417億円)で、2026年中の買収完了を予定する。
CSG社は米国のテレコム・ブロードバンド事業者に業務支援システムを提供しており、金融やヘルスケア、物流、交通など幅広い業界へのカスタマー・エクスペリエンス(CX)や決済ソフトウエアも手がけている。
NECの米国子会社ネットクラッカーは世界250社以上のテレコム事業者向けに業務支援システムと運用支援システムを軸としたソリューションを展開している。NECは今回の買収を通じて、テレコム・ブロードバンド事業者向けの付加価値の高いサービスを展開し事業の拡大を狙う。
買収手法としては、逆三角合併方式を採用。NECで北米地域を統括する子会社 NEC Corporation of America(NECAM)社が米国に設立する特別目的会社を通じてCSGと合併し、CSG社が存続会社となることで、同社を完全子会社化する。
取得に当たり、株式数は2742万8510株、取得価額としては約28億8700万ドル(約4417億円換算)を見込む。






