2025.11.13 三木谷氏、1000万回線突破へ「今の巡航速度維持」 最終赤字微増の1512億円 楽天G25年1~9月、携帯事業は赤字縮小
楽天グループが13日発表した2025年12月期第3四半期(1~9月)連結決算は、最終損益が1512億円の赤字だった。1503億円の赤字だった前年同期より赤字幅は拡大した。ネットスーパー事業「楽天マート」の減損損失などが響いた。一方、売上高は前年同期比10.5%増の1兆7876億円で第3四半期として過去最高となった。
モバイル事業の売上高は同13.5%増の3415億円と伸びたものの、営業損失は1268億円を計上。ただ赤字幅は前年同期より413億円縮小した。
楽天は20年4月、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクに続く4番目の事業者としてモバイル事業に参入。基地局建設やネットワーク整備などの先行投資が重荷となり、モバイル事業がグループ全体の財務を圧迫してきた。一方で、携帯電話の契約回線数は11月7日に950万回線を突破。会見で三木谷浩史会長兼社長は「年内の1000万回線突破を目指す」と強調。「モバイルの損益改善は 顧客獲得スピードに左右される。今の巡航速度(現在の獲得ペース)を維持していく」と語った。
インターネットサービス事業は、ふるさと納税のポイント付与ルール改定(10月以降)を受けた需要の前倒しによる「楽天市場」の高成長などで売上高は同8.3%増の9796億円、営業利益は同8.7%増の515億円となった。
フィンテック事業はクレジットカードや銀行、証券が順調に伸び、売上高は同16.9%増の7067億円、営業利益は同24.2%増の1424億円だった。




