2025.12.12 たけびし25年4~9月は増収増益 通期業績、売上高過去最高の1040億円目指す インド既存支店の現地法人化による事業基盤強化

決算説明する岡垣社長 

  

 たけびしの2026年3月期第2四半期(25年4~9月)連結決算は増収増益。売上高、各利益項目とも第2四半期として過去最高実績となった。インド向けデバイスや医療ビジネスが業績をけん引。M&A(企業の合併・買収)を推進し、収益性が向上した。通期連結業績予想は増収増益を見込み、売上高は過去最高実績の1040億円を狙う。 

 10月以降は、デバイスで防犯意識の高まりを背景にセキュリティーカメラビジネスが増加したほか、半導体で車載関連、家庭用蓄電池向けにパワー半導体などが増加。電子医療では中四国エリアで診断装置ビジネスが堅調に伸長。一方、FA機器などは顧客の在庫調整長期化などのリスクを想定する。 

 創立100周年となる27年3月期を最終年度とした中期経営計画では、グローバルやメディカル、オートメーション、オリジナルの成長戦略を軸に新規300億円の売り上げ獲得を目指す。グローバルではインド既存支店の現地法人化による事業基盤の強化を推進。香港や台湾などアジア拠点の再編にも着手。海外M&Aにも取り組む。 

 未来を見据えた新規事業への取り組みも強化。次世代インフラとしてニーズが高まるデジタルインフラをターゲットとしたビジネスを展開し、データセンターなど大規模投資の需要取り込みを目指す。 

 岡垣浩志社長は「AI(人工知能)向けのビジネスは今後拡大する。データセンターは国内での需要を獲得に向け、電源などの設備周辺を中心に提案する」と語った。